以下のデータを元にPOG向きの種牡馬と傾向を検討してみる。

1997-2001獲得賞金順
1997-20013歳G1出走頭数Best10種牡馬詳細
1997-2001種牡馬別3歳G1出走頭数|入賞数/出走回数
1997-2001系統別3歳G1出走頭数|入賞数/出走回数

 まずはサンデーサイレンス。
 予想通りすべての項目においてずば抜けた成績を残しており、牡、牝や距離、時期にも特に差は見られない。
年々E-INDEXが下がってきているが、生産頭数が増えたため仕方ないだろう。無作為に産駒をとったとしても
10〜15分の1の確率でG1に出走できるわけだから、必ず1頭は抑えるべき。

 SSの後継種牡馬としてはフジキセキが注目で、出走頭数はまだ多くないが堅実に賞金を稼いでいる。距離に
限界がありそうだが、牝馬やマイル路線なら活躍馬を期待できそうだ。


 次に並ぶのがトニービンとブライアンズタイムだが「当たり年」に牡馬が好成績を収めている以外は好対照な
傾向が見られる。

 まず2001年クラシックで大当たりしたトニービンは、去年だけに限っていえば牡馬が優勢だが基本的に
牝馬の方が安定して良績を残している。特にオークスでの活躍が目立つので中距離タイプの牝馬を選びたい。

 逆にブライアンズタイムは牡馬が出走数で圧倒している。一般的に晩成と思われるが、クラシックで活躍する
ような馬は意外とデビューは早く、2歳の秋ごろにデビューして徐々に力を付けていくタイプが多い。
 牝馬は頭数こそ少ないものの出走できれば良績が期待できるので、一発大物狙いなら面白いだろう。

 Robert系は全般的に牡馬に良績が集中する傾向があり、やはり重厚な父系の影響が強いのだろう。近年人気の
Silver Hawk産駒を狙うなら牡馬にした方が無難だろう。


 出走頭数ではやや落ちるが、安定して良績を残しているのが2000年に急死したダンシングブレーヴで、年に
1頭ほどの活躍馬を必ず出してくる。生産頭数はそれほど多くなく、1頭の馬が2歳から活躍し続ける傾向が
あるので上手く選べば結構楽しめるだろう。
 その息子のコマンダーインチーフはコンスタントに出走はするものの、底力に欠けG1制覇を目指すのは今の
ところ難しい状況だ。


 圧倒的な種牡馬数を誇るMr.Prospector系は距離に限界があるのは明らかで、ここ5年の牡馬クラシックで
掲示板に載ったのは僅かに1回という状況なのでオススメできないが、牝馬であれば春シーズンはスピードを
利しての活躍が期待できる。また外国産馬の良血にこの父系が多かったことからNHKマイルCでの活躍が
目立つが、2001年は掲示板にも載れなかった。これは景気の関係で良血の産駒が購入しづらくなったことと、
ドバイミレニアムの活躍で日本適性の高いSeeking the Gold産駒が、ほとんど入ってこなくなったためでは
ないかと思われる。


 外国産は前述の通り、アメリカでの人気が高いMr.Prospector系はいい馬を購入しにくいため以前ほど良績を
残せなくなり、代わってDeputy Ministor系が台頭してきた。ただ、こちらもクロフネのおかげで購入しづらく
なるかもしれないので、2002年のセール購入馬から選ぶなら、アメリカでのダート適性に疑問のあるHalo系や
フォルティノ系種牡馬の産駒で、牝系が良血のタイプが良さそうな気がする。


 父内国産についてはSS後継1番手のフジキセキが前述のとおり期待できるが、アンバーシャダイ−メジロ
ライアンのサイアーラインもコンスタントに活躍馬を出している。ライアンは初年度以降やや不振な気もするが、
まだ見限るには早いだろう。


以上、主な種牡馬について色々書きましたが結局種牡馬で全て決まるわけでもないので、迷った時の参考ぐらいに
しておきましょう。上に挙げた種牡馬以外からもG1馬はたくさんでてるわけですし、スーパークリークだって
G1に出走させてるんだから。