ブライアンズタイム 中長距離ならサンデーサイレンスをも凌ぐが、未勝利かG1馬か一発勝負になりやすいという印象が強い種牡馬。最近は早い上がりに対応できないためか芝の下級条件で苦しむ産駒も多い。

2003.3.16現在の重賞勝ち馬一覧

Northern Dancer系
 サンデーサイレンスと同じく相性が良い系統だが、母の父がNorthern Dancerとノーザンテーストが3頭ずついることが目につく。それぞれ母の父Northern DancerではNearcoが4代目で、母の父ノーザンテーストはLady Angel内Hyperionが5代目でとスピード能力となるクロスの影響が強い。また、その他の馬には必ずNasrullahのクロスがあることからスピードを引き出すクロスがあるのは必須条件。ただ偶々なのかDanzigやNureyevを母の父とする活躍馬がいない上、上記の条件を満たす産駒はかなりいるので選ぶ条件としては物足りない気もする。
Mr.Prospector系
母の父Mr.Prospectorのチョウカイキャロル、ノーリーズン、ビッグゴールドの3頭が重賞馬となっているが、それ以外の母の父からはまだ活躍馬は出ていない。ミスプロとの配合ではNashuaのクロスができることが特徴で、NasrullahのスピードとTeddy系のスタミナや底力を結びつける上で重要な役割を果たしている。ただし、直子の母でない限り父ブライアンズタイムの影響が強く出るためスピード不足に陥っている可能性が高い。

サンプルが少ないのでポイントをつかむのは難しいが、Nearcoのクロスが5代以内の産駒が多く(14/23頭)、そうでない場合は必ずNasrullahのクロスを持っているのが特徴で、さらに母系をみると母母父としてはVaguely NobleとTeddy系がやや目立つ。また母方の影響が強い産駒の活躍が多いのもSSと異なる点で、これは父の影響が強いとスピード不足になりやすいためと考えられる。したがって出来るだけ母方でNearcoまたはNasrullahのスピードを強調し、なおかつTeddy系やHyperion系を含んだ配合を選ぶのがよいだろう。
とにかくスタミナ優位になりがちなクロス(Nashua、Bull Lea、Alibhaiなど)が出来やすいので、如何にスピードのあるクロスの影響が強い馬を選ぶかがカギだろうか。
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